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教育学をほんの少しでも齧ったことがあれば、
誰もが知っていることなんだけれど。

日本のゆとり教育とやらがいつ始まったか、ということは議論になったりするが、
(当然だ。自分だけが批判されたくない、という意識は誰にでもある)
「なぜ始まったのか」を問題視しない人も多い。

なぜ「ゆとり」が叫ばれ「ゆとり教育」が始まるようになったのか。
それはあまりにも簡単で、「ゆとりがなかったから」に他ならない。

要するに、「詰め込み型」教育による弊害として、
生徒による校内暴力やら何やらが爆発的に増加した、という背景があるわけだ。
当然、そこには「生徒たちを暴力に至らしめた」ことを批判する
「世間」の存在があることも忘れてはならない。

そうした事情から、「ゆとり教育」は「ゆとり」をスローガンに出発した。
生徒を暴力に駆り立ててはならない、ということ。
そして総合的学習に見られるように「考える力」をつけることも目的とされた。

そのようにして始まったゆとり教育により、
土曜日の半日授業は潰され、今、学力低下という名目で、
ゆとり教育は批判のやり玉に挙がっている。
その結果、ゆとり教育は再び「詰め込み型教育」に方向が転換された。

しかし、わたしたちは立ち止まらねばなるまい。
いったい「誰が」「何を」「どのように評価して」「ゆとり教育は失敗とされたのか」ということを。

恐ろしいことに、お上は実のところ、何一つとして「評価などしていない」。
我々は何かを学ぼうとするとき、努力した後に必ず成果を省みて、反省するが、
教育の方針や制度においては、そのようなことは全くなされていないのである。

確かに実験校などは存在し、お上も研究してますよ、評価してますよ、
というポーズはとっているものの、お上が見ているのは

現状とは違う、新たな試みをしている学校教育

でしかない。
要するに現状である、自分たちがやったゆとり教育の成果も失敗も、
実際には目にしていないわけだ。

ゆとり教育を評価しているのは、
お上でもなく、教育学者でもなく、教師でもなく、
「世間」という正体不明の何者か、なのです。


この国の悪い特徴が教育という、
もっとも重要視しなければならない分野を蹂躙しているということ。
それを我々は、もっと嘆いてもいい。
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