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向かうべき方向の欠如
何もしないのであれば、人間なんざ過去から現在、そして未来へ到達するしかないのだ。
何かしたとしても、本来ならばそうなるしかない。
それでも、未来を拒む――否、拒まれる――ということ。
要するに人、総じて生き物としての在り方を完全に否定する――否定される――というのなら、
相応の覚悟と手段を用いなければなるまい。

受ける罰は選べなくても、犯す罪は選べる。

向かうべき方向、すなわち未来、を喪失して、過去にいくことを目的としたとき、
相対的未来である現在は常に帰還する場所であり、ゆえに過去はいつだって戦場だった。
過去は到達目標だから、現在のわたしはいつだって過去よりも脆弱でなければならなかったし、
過去からの断罪を甘んじて受け入れなければならなかった。

それでも良いと思えていた。
そこにしか行けないと――そこならいけると――思っていたから。

変更不可能な絶対的強者である「運命に対する敗北者」として
――そう、決して勝者にはなれないことを自覚した上で――
それでも玉砕覚悟で未来を糧に進み続けるしかない、ということ。
それは「悲劇ではない」。
わたしに敗者を勝者のごとく扱う術がないことでさえ、問題にはならない。

本質的で、それゆえに無視できないのは、


そもそも、「抗いがたき運命」そのものが「否定」されていたことだ。
つまり、わたしには、

過去なんて「なかった」。

***

わたしに付随する過去を否定されて、けれど未来には行けないから、
じゃあ何処へ向かえばいいの、っていう、ただそれだけの話。

未来は存在しないに等しく、実在するはずの過去は否定され、
結局わたしは現在から動きようがない。
いつか朽ち果てる。否、既に朽ち果てているも同然だから、
それは未来ではなく、単なる現在の喪失に過ぎないのだ。

わたしは、空しい。

結局、断絶された過去しか残されないのか。
それは切り離されているがゆえに、現在からは常に守られている。
けれど、今あるわたしと非連続の過去、つまりわたしでないわたしになることは、

どっちにしろ、「死んでいる」ことに変わりないんじゃないか。
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