記憶 その他 | 2010-08-05 Thu

ほんの少しだけ勉強したら、思うことがあったのでメモ程度に。

エビングハウス（だっけ？）の忘却曲線の理論を
聞いたことがある人は多いと思う。

詳細そのものはどうでもいいので省くとして、
重要なところだけ（というか実験の結果）を抜きだすと、
「覚えたことの4割は20分後には忘れている」らしい。
1時間後には6割、次の日には7割をほぼ忘れている、という。
要するに、人間の忘却スピードは想像を超えている、ということだ。
ぶっちゃければ、非常に忘れっぽいのが人間という生き物だと。
（これでも他の動物と比べれば相当マシなはずなのだが）

但し、この実験は
「何の関連性もない、ランダムなアルファベットの羅列を暗記する」
という型式で行われた、という点は書いておかねばならないだろう。

つまり、理解しながら自然と蓄えた知識だとか、
自分の経験と照らし合わせながら覚えたことは
これよりも忘却のスピードはたぶん落ちるであろう、
ということである。

例えば、旅行によく行く人は、
自然と地理にも詳しくなっただろうし、
足し算や引き算は経験と密接に関係した形で記憶しているはずだ。
九九は丸暗記だと思っているかもしれないが、
あれだって理解した上で暗記しているはずなわけで。

逆に言えば、本当にただの丸暗記、
例えば英単語とか歴史の年号（流れではない）なんかは、
すぐ忘れるし中々覚えられないはずだ。

先輩ダイレクトについて ただのゼミサポが書いてみる その他 | 2010-07-15 Thu

進研ゼミの先輩ダイレクトに関して。
暴露っていうほどのもんでもないけど。


・勧める教材は基本的に進研ゼミのもの

この点に関しては、そもそもマニュアルで決められているので確定です。
基本的にアドバイザーであるゼミサポは、お勧め教材を聞かれた時に、
ベネッセのものを一応勧めなければならないように定められています。

したがって、本音はどうであろうと、基本的には
最初に進研ゼミの教材をお勧めせざるを得ないわけです。
もちろん、中には無視してる人もいますが。

まあだから、閲覧のみであれば、
登録さえすれば無料で行えるようになった理由もわかりますよね？
そういうことなんですよ、つまり。
先輩ダイレクトというシステムの広告だけでなく、
教材そのものの広告も出来るから公開しはじめたわけです。


・ボランティアだけど図書券という報酬は出ている

500ポイントで、図書券500円分が1枚貰えます。
ゼミサポは回答するだけでは2ポイントしかつきません。
が、良回答の場合は10or20ポイントが上乗せされます。

だから、締め切りは守れと口をすっぱくしてベネッセは言うわけです。
そうしないと、この割にあわない仕事をしてくれるゼミサポが
どんどんいなくなるから。
そしてゼミサポも、ルールを守らない質問者には割と冷たいです。
質問者の過去の履歴見れば、ポイント出るかどうかは判断できる。
それでも回答するゼミサポは、善人か、単に調べる癖のない新米です。

また、このシステムのために、
論理のかけらもない馬鹿が頭のおかしい回答をして、
質問者を混乱させたりしていたりもする。


・ゼミサポのレベルは保障されていない

一応、審査があるのですが、ザルだと思います。
継続関係で聞かれるのは、去年の反省とか今年の目標とかその程度です。
よほど日本語が不自由とかではない限り、まず通ります。
本当に目を通してるのかもわかりません。

なので、ポイント目当てでクソ回答を連発したり、
妄想を爆発させて間違った情報を垂れ流す人もいる。

ゼミサポはただのボランティアに過ぎないので、
自分の意見に大して責任を持つ必要性がありません。
ボランティアのアドバイスにしたがったために受験で失敗したとしても、
アドバイスした相手がどうなったかなんて知り様がないのが現状です。

そういう意味では2chと変わらないかもしれない。
叩く人がいないから、ある意味では2chより酷いかも。


・ちなみに

わたし個人はベネッセの教材が悪いとは思いません。
割高なのでコストパフォーマンスが良くないのは間違いないけれど。

ただ、考える力は身に付けたほうがいいと思います。
旧帝大学ですら、論理どころか調べることもせず
自分が思っただけのことを勝手にべらべら書いている人がいるのは事実。

だから学歴で信頼できるかどうかをチェックしてもいいけど、
それだけだといつか痛い目にあうから気をつけてください。


・要するに

騙されないように頭使えよ、ってことです。
この記事ですら、わたしという送信者の意図が含まれている。
だから、情報を集める時は色々なところで聞いたり調べたりしたほうが良いかと。

出来ないことは可哀想なことなのか その他 | 2010-07-11 Sun

子供からの親への問題提起的なメモ。
大人として言いたいこともあるでしょうが、
こんなのもあるよ、程度に見てもらえれば。

ゆとり教育いろいろ その他 | 2010-07-03 Sat

教育学をほんの少しでも齧ったことがあれば、
誰もが知っていることなんだけれど。

日本のゆとり教育とやらがいつ始まったか、ということは議論になったりするが、
（当然だ。自分だけが批判されたくない、という意識は誰にでもある）
「なぜ始まったのか」を問題視しない人も多い。

なぜ「ゆとり」が叫ばれ「ゆとり教育」が始まるようになったのか。
それはあまりにも簡単で、「ゆとりがなかったから」に他ならない。

要するに、「詰め込み型」教育による弊害として、
生徒による校内暴力やら何やらが爆発的に増加した、という背景があるわけだ。
当然、そこには「生徒たちを暴力に至らしめた」ことを批判する
「世間」の存在があることも忘れてはならない。

そうした事情から、「ゆとり教育」は「ゆとり」をスローガンに出発した。
生徒を暴力に駆り立ててはならない、ということ。
そして総合的学習に見られるように「考える力」をつけることも目的とされた。

そのようにして始まったゆとり教育により、
土曜日の半日授業は潰され、今、学力低下という名目で、
ゆとり教育は批判のやり玉に挙がっている。
その結果、ゆとり教育は再び「詰め込み型教育」に方向が転換された。

しかし、わたしたちは立ち止まらねばなるまい。
いったい「誰が」「何を」「どのように評価して」「ゆとり教育は失敗とされたのか」ということを。

恐ろしいことに、お上は実のところ、何一つとして「評価などしていない」。
我々は何かを学ぼうとするとき、努力した後に必ず成果を省みて、反省するが、
教育の方針や制度においては、そのようなことは全くなされていないのである。

確かに実験校などは存在し、お上も研究してますよ、評価してますよ、
というポーズはとっているものの、お上が見ているのは

現状とは違う、新たな試みをしている学校教育

でしかない。
要するに現状である、自分たちがやったゆとり教育の成果も失敗も、
実際には目にしていないわけだ。

ゆとり教育を評価しているのは、
お上でもなく、教育学者でもなく、教師でもなく、
「世間」という正体不明の何者か、なのです。


この国の悪い特徴が教育という、
もっとも重要視しなければならない分野を蹂躙しているということ。
それを我々は、もっと嘆いてもいい。