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荒れそうだけどメモ程度に。

フェミニズムそのものを真面目にやり始めると、
いくら時間があっても足りないので、
適当にネットで調べたことを交えつつ適当に書いてみる。

現状の、「いわゆるフェミニズム」というのは、
男女同権、すなわち男という性別に由来する権利の否定、
もしくは女をそれと同等までに押し上げる運動なんだろう。
つまり、男と女を対の関係として捉えた上での運動である。

「女は女に生まれるのではない。女になるのだ」というのは、
ボーヴォワールの『第二の性』におけるもっとも有名な言葉だろう。
『第二の性』はフェミニズムのバイブル的役割を今日でも果たしているが、
この著書の中でも、男女は対関係の中で描かれる。
というか、むしろこの本が対関係で描いているからこそ、
現状のフェミニズムを対関係で捉えるのだろう、と思う(予想に過ぎないが)。

現状のフェミニズムの限界は、
まさしく対関係でジェンダーを捉えることそのものに依存する。
なぜなら、男の権利を否定しようが、
女を男と同等にまでその権利を押し上げようが、
そこにあるのは、「男を基準として」の世界に「女があわせる」ことであって、
それ以上でもそれ以下でもないからだ。
女による女としての自己同一性なるものの確立が不在なのである。
それは単なる女性の男性化に過ぎず、根本的な問題を解決していない。
根本的な問題とはつまり、
女が女になるのではなく生まれるにはどうすれば良いのかという問題である。

この問題は、現在でも未だに続く、果てしない問題だ。

***

蛇足。

男というジェンダーは「自然」ではない。
男が持つ男であることの優越性――男根に根ざしている――は、
女が持つ女であることの劣等感と表裏一体であり、作られたものである。
それは男は常に能動的であり主体的であれという要求であるから、
女は受動的であり従属性を身につけよと要求することと、大差がないだろう。
主体であることは常に責任が付き纏うということであるから、
時としてそれは重い。
故にそれを嫌う男は現代社会に既に出現している。

そしてこの対関係でのジェンダーの把握こそが、
無用な対立と反感を成立させる原因でもある。
確かにフェミニズムは女の地位を飛躍的に上昇させた。
その点は間違いなく、フェミニストの活躍であり、業績である。
しかし、そこから生まれた新たな問題と、
既存の根本問題に対応するには心元ない、というのが個人的な感想。
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