差別反対拡散について思うこと 日記 | 2011-03-18 Fri

福島原発によって
差別が生まれることを懸念したブログやツイートを、
見かけるようになりましたね。

バカじゃないの？　って本気で思いました。
特にそういうのをRTしたりして拡散してる人たち。
偽善者だよ。
それも他の善人や偽善者を利用してドヤ顔してる偽善者。

今まで散々、自分たちが蔑ろにしてきた被差別者のことをお忘れですか？

多くの人間は黙って公式RTとかしたりする前に、することがあるでしょうが。
せめて悔いてからにしなさいよ。
自分が今まで「関係ありません知りません」ってシカトしてきたことを。

いったいどれだけの人が、差別されていて困っている、
という人たちを今まで助けようとしたよ？
ネットで簡単にできる署名の一つもしてない奴ばっかだろ？
それどころか、差別についての真偽すら
確かめようともしなかったのではなくて？
大変だね、って役に立たない言葉さえ与えとけば良いと思ってたんじゃないの？
「自分は差別しない」と言えば、それで足りると思ってたんでしょ？

都合が良すぎるんだよ。
ふざけんな。

おいらだって自分に関係あることの真偽しか確かめてない。
だから、身体に障害のある人の差別とか部落差別の類は
実際にあるのかどうかもわからん。
なんだかんだで被差別者側らしいおいらですらそうなんだから、
大多数派は余計にそうなんじゃないの？　ていうかそうでしょ。
「自分は差別しないよ」っていって、それだけ。
現状を変えるために何かほんの少しのことをしてくれたことだって殆どない。
むしろ、酷いときには「自分は差別してない」って
「差別されてる」という主張に怒ったりしてたよね？

そんな人たちが、「これから差別されるかもしれない」からって、
「差別するな」と偉そうに主張する権利があるとお思いですか？
差別や風評被害についての記事を拡散する前に、
一度、自分の歴史についてよく考えるべきだろう。
おいら含めて。

寝言は寝て言え。

***

もちろん、そうではない人は拡散していけばいいと思う。
風評被害も差別もないに越したことはないんだし。

ただ、おいらは被差別者でありながら同時に差別者であり、
他の被差別者のために何かをしてきたわけじゃないから
とてもじゃないけれどそんなこと出来ないし、
今まで何もしてこなかった偽善者は、
記事の拡散の前にすべきことがあるでしょ、と思うだけで。

ちなみに、おいらは基本的に差別主義者です。
主義者、っていうか感情論を根拠とした区別は仕方ないと思ってる。
ゴキブリを愛せよ、っていわれてもおいらにゃ無理だし。
でも、ゴキブリが嫌いな理由なんて感情論以外にはないんだよね。
それと同じことなんだろう、と個人的には納得してる。

ただ、一応、同じ人間という括りである以上、
ゴキブリみたいにスプレーかけて殺してもいい、って話にはならない。
そして同じ人間という括りである限り、
感情論を根拠として何らかの不利益を被る義務はない、とも思ってる。
それはマジョリティーに都合が良すぎるでしょう。

何もしてくれないのはわかりきってるのであんまり期待してないし、
そっちはそっちで楽しくやってれば、っていう意識が凄くある。
だからこそ、差別イクナイ！　みたいなのを見るとイラッとするね。
同時に、ほんの少しのことでもしてくれる人には感謝してもしきれない。

偽善者であることは悪いことじゃない。
しない善よりする偽善、って話もある。
けれど、自分を偽善者であることを覚悟しないで偽善をすべきじゃない。