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尊敬している人が、こんなことを書いていた。

>何かの感情の期待とか憎しみとかもったまま親と接する人間は
>歳をとっても経済的に自立してもいつまでも
>マザコンやファザコンから抜けられないだろうということを思った。

彼の言っていることが真実なら、たぶんおいらは未来永劫、マザコンでファザコンだ。
しかしそのことを別に悲しんでもいなければ、苦々しくも思っていない。
どうでもいい、と思う。同時に、どうでもよくない、とも思う。

***

自己紹介は難しいですね、という話を毎週土曜日に聞いていたわけだが、
その一つとして、自分のメモ書きのような形で書いておこうと思う。

大学院の話をする前に、学部の話をしよう。

そもそも、僕は文学部の日本文学科に2007年に入学したわけだが、
この学部・学科の選択そのものは案外適当で、
ぶっちゃければ「学力との兼ね合い」という側面が大きい。

というのも、英語が壊滅的だった上、
私立専願だったので他は国語と日本史しかまともにやっておらず、
英語の配点が高いところを受験しても可能性が著しく低かったからである。
つまり、戦術的に受験する学部や学科を選択した、というのがある。

英語の配点が低いところ。もしくは高くないところ。もしくは英語がないところ。
そんなところは、一般入試じゃ日本文学専攻のところしかなかったわけだ。
理系ならあるけど、理系は独学が難しいので最初から投げてたし。

だから、大学で何を学ぶか、なんていうのは全て後付けに過ぎない。

吉原幸子は確かに好きだったし、入学したら吉原についてやればいいや、
と思っていなかったと言えば嘘になる。
嘘になるが、それよりも先に戦術的問題があったということは
たぶんわたしが吉原の研究を現在進行形でしようとしているということよりも
よほど重要なのだろう、とも思う。

***

母は結果至上主義者で、拝金主義者だった。
事実は大して問題ではなく、わたしが「どう受け取るか」の問題としてそれはある。

母は守銭奴だ。そして守銭奴ゆえに結果至上主義者だ。
わたしはその恩恵を受けて、金銭には特に不自由なく暮らすことが出来ているのだが、
その事実を常々苦々しく思っている。同時に開き直っている。

わたしはいわゆる「ドロップアウト」組だったし、今でもそうだと思っている。
学校という非日常なはずの世界は、日常を浸食していた。

母の結果至上主義が、どのように作用したのかは
全て「学校」という言葉で説明できるし、たぶんイメージされる。
わたしにとって、特に「中学校」というのは
結果至上主義に対する挫折と反抗の場であり、
拝金主義を嫌悪する場としての象徴でしかなかった。

「普通でいいのだ」とみんな言った。
母も、父も、祖父母も、教師も、友人も、みんな言った。
彼ら彼女らの言う「普通」という言葉には、
明らかに結果至上主義的な空気が混ざっていたし、
守銭奴でなければ幸せになれない、とでも言いたげな雰囲気があった。

そして、彼ら彼女らの言うそのための方法論とは、
結局は「金持ちな男を捕まえて結婚しろ」というくだらないものだった。
結婚という合法的売春行為。

きっと、同性愛者だと知ってもそう言い続けただろう。
母にとって、愛などというものは金で買える、
陳列された商品の一つに過ぎなかったのだと思っている。
逆に言えば、愛を切り売りして金銭を買っても良かったのだ。

***

母と父はできちゃった結婚をした。
その「できちゃった」のがわたしなわけだ。
当時、大企業に勤めていた父はバツイチだったのだが、
再婚するときの条件が「子どもを産める女性であること」だった。

利害の一致。

わたしは、金銭的価値と取引するために生まれてきた。
だから、腹の中で受精し、結婚式が終わったあとにはもう用済みだった。

それが事実かどうかは問題ではない。
わたしがどう受け取るかが問題なのだ。

わたしはいらなかった。
いらなかったから、挫折し反抗したにも関わらず、
無様にそこそこの学歴を求めて奔走したわけだ。
そしたら必要とされるんじゃないかと思っていた。

そんなことはなかった。

***

死ぬまで一生苦しんで、野垂れ死ね、という呪詛と
死ぬまで一生苦しんで、野垂れ死ぬ、という約束。

***

僕は、出来れば「役に立たないこと」をしたいと思っている。
それが「いらない」ものとしてしか存在し得ない、
そこにしか己の誕生を見られない人間が唯一とれる反抗なんだろう、と。

そこそこの学歴を得たところで、
わたしは必要な人間になんかなれなかった。
無限に繰り返される「あなたには何ができますか」という問い掛けの前で
わたしは「役に立たないことです」としか答えようがない。
受精した瞬間がわたしのピークだった。
その瞬間以外にわたしが存在していてもいい理由なんてなかった。

恨んではいない。愛してもいない。
どうでもいいと思う。
ただ、わたしはきっとこれからも
マザコンだしファザコンだ。

本当は、開き直らなければいけないのだ。
あの呪詛を、全て飲みこんで、胸をはって引き受けられるくらいには。

わたしは、一生もがき苦しんで、最期は野垂れ死ぬだろう。
それがわたしに与えられた予言であり、自ら未来にふらせる運命なのだろう。
だから、本当は、わたしは怯えながらではなく、
青褪めながらであったとしても、堂々と口にせねばならない。

わたしは苦しんで野垂れ死ぬために生きている。
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