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メッセで言葉狩りの話が出たのでそれでも。

異性愛者からすればどうでもいい話でしかないのかもしれないが、
「レズ」「ホモ」という語は、蔑称であると定義されていることはご存じだろうか?
別に存じなくてもかまわない。本当にどうでもいいことだから。

なぜ最近(といってもかなり前になるかもしれないが)になって、
「ビアン」だの「ゲイ」だのという言葉が出てきたのかと言えば、
結局「レズ」「ホモ」を避けるため――ポジティブな捉え方をするために、
蔑称的に使われてきた語を使うのを止めようとしたため――である。

しかし、そもそも「レズ」「ホモ」に蔑称的な意味合いはなく、
ただ女性同性愛者や男性同性愛者を示すだけの言葉であったのは自明である。
それが蔑称的、つまりネガティブなイメージを引き受けるようになったのは、
「大衆化」し、それらの語が指し示す対象を嫌う人間が使うようになったからだ。

だから、どうでもいい、と私は思う。
ビアンもゲイも大衆化すれば、
ネガティブな意味合いを帯びるようになるのは必然だからだ。
事実、既にゲイは嘲笑の色合いが纏わりついているだろう。
ビアンのほうも時間の問題で、
ゲイが先にそうなったのはハードゲイの存在など、
それだけ大衆に知られる機会が多かったというだけである。

言葉狩りにおける問題は、
無意味でありながらも表面的には変化するため、解決したと錯覚できることにある。
だからこそ、「障害者」や「痴呆症」など言葉狩りはたえないわけだ。
(もちろん、そこに絡む「利権」もあるのだろうが)

しかし、それ以上に問題なのは、
狩られた言葉が「暗号」として、また別の意味合いを帯びてくることである。

例えば、「レズ」「ホモ」を使う人間は、「同性愛者をバカにしている」と。
因果関係の逆転が生じてしまうのだ。
本当は、嫌悪している人間がそういう文脈の中でその単語を使っただけなのに、
言葉狩りによって、
その語は積極的にネガティブなイメージを引き受けざるを得なくなるのである。
そうなると、もう「レズ」「ホモ」という語は、「使えなくなる」。
狩られた言葉は、敵と味方を区別するためのキーワードとして、
殆ど無意識に用いられるようになっていく。

これはある意味では楽なのだが、
表記が揺れている段階だと非常に困るのだ。

はっきりいって、「レズ」「ホモ」程度であれば、
「レズビアン」「ホモセクシュアル」「同性愛者」と別の表記をすれば済む話である。
しかし、「障害」「痴呆」になると、そうはいかない。
「障がい」と「障害」のどちらで表記するのか、
そしてその表記によって時として、
こちら側がとんでもない不利益を被る可能性がある場合
――例えば大学のレポートなどで、「評価」がつけられる場合――
言葉の使い手は非常に悩まざるを得なくなってしまう。
なんせ評価する側がどちら側かなんて、知り様がないのだから。

だから本当に困るよねー、っていう話をした。
そんだけ。
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